モルタル特有の問題も考える

モルタル特有の問題も考える

外壁塗装でも、知人の祖父母宅の場合には基材の種類がモルタル外壁でした。コンクリート外壁の仕上げやタイル、レンガの目地にも使われているのですが、知人の祖父母宅は、戸建住宅に多いモルタル外壁の『ラス下地セメントモルタル塗り壁』という塗装で仕上げられているタイプでした。重厚感があって、戦後の住まいをそのまま残しているような佇まいで、耐久性の不安もあって、本来ならば建て替えたり、更地にしたり、建物を撤去すればいい話しですが、高齢世帯でもあるので、住める間だけの外壁塗装を行うことになりました。ひび割れ、剥がれなどの異常は、下地強度の問題、ラスの取付方法、セメントモルタルの配合、塗布厚さの不足などの要因があって、その多くは施工管理上の問題で発生しているようでした。この知識は、大工業者であった父から教わったことですが、その父が助っ人に入ってくれたので安心でした。しかし、素人目の考えは、防水シートを内部に入れたらいいのではないかと思っていたのですが、もし、ひび割れが発生すると、そこから雨水が入り、構造体を傷めてしまい、シロアリの被害を受けるかもしれないといわれ、住宅の耐久性に影響するため、塗り替えをする以前にモルタル特有の異常現象の有無を確認しなければならないことを知りました。ですが、今回、祖父母宅の外壁のよかった点は、軽微なひび割れだったことで、異常箇所だけを補修して上塗りすれば解決できました。

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