宣伝通りに効いている防熱塗料
布団に入って寝ようとしているのに、妻が話し掛けてきた。 妻、「お隣の家、来週から外壁塗装をするらしいわよ」 私、「・・・」 妻、「ねえ、聞いてる?」 私、「聞いてるよ。お隣の外壁塗装はうちとは関係ないだろ」 妻、「助成金が出て安くらしいわよ」 私、「・・・」 妻、「ねえ、聞いてる?」 私、「聞いてるよ、助成金と言っても一部だけだろ。そんなことより、扇風機を付けてくれないか、熱くて寝られない」 妻、「お隣さん、防熱効果のある塗料で外壁塗装をするらしいわよ」 私、「・・・」 妻、「ねえ、聞いてる?」 私、「聞いてるよ、宣伝で言うほど塗料に防熱効果なんてないよ」 妻、「そうなの?」 私、「塗料を外壁に塗っても厚みは1ミリも無いんだよ、薄い厚みだと太陽の熱が外壁に伝わるよ」 妻、「そう言われると、そう思うわ」 私、「早く寝ろ」 翌朝、妻がパート勤務のために家を出ようとしたため、妻の首根っこを押さえて 私、「何をしに行く?」 妻、「パートよ、お金を稼がなくちゃいけないでしょ」 私、「メイクをせずに行くのか?」 妻、「メイクをしたって厚みは1ミリもないのよ、メイクをするだけ無駄」 私、「ノーメイクで家を出たら笑われるぞ」 妻には防熱のために外壁塗装をするのは無駄だと言ってしまったが、40過ぎのオバハンがノーメイクで家を出るのは非常識。 妻にメイクをしてもらうために、自宅の外壁塗装をすることを認めた。 初めての外壁塗装に夫婦揃って興味津々。 妻、「外壁も単に塗料を厚塗りすれば良いのではないのですね?」 塗装業者さん、「塗料の厚塗りしてしまうと、外壁パネルが呼吸をできなくなりす」 厚塗りメイクをしている妻は皮膚呼吸が出来ないせいで、風呂上りの妻は肌が乾燥してカッサカサ。 助成金目当てで防熱効果のある塗料で塗ってもらったお陰か、私が布団に入る前に、妻は寝ていることが多くなった。